投機的 2006 2 22
今の株式市場は、かなり投機的だと思います。
本日、前場の新興市場の3分足チャートを、
主要銘柄だけ、ざーっと見た感じでは、
どの銘柄の分足チャートも、日経平均株価の日中の動きと似ています。
もはや、株式市場には、
証券会社のディーラーとデイトレーダーしか、いないのだと思います。
これほど、正確に、個別銘柄の動きを、
日経平均株価の日中の動きに連動させることができるのは、
ディーラーとデイトレーダーだけでしょう。
少なくとも、新興市場においては、
個人投資家や一般投資家は、いなくなったと思います。
本来、株式投資とは、
企業業績を研究し、日足チャートで、売買のタイミングを計るものです。
にもかかわらず、企業業績も、日足チャートも無視して、
個別銘柄の動きが、
米国株式市場が高かったか、安かったか、
あるいは、日中の日経平均株価が、上がったか、下がったかによって、
左右されてしまうのは、正に、投機的と言えるでしょう。
もう、こんなことは、止めるべきです。
これでは、普通の人は、株式市場に対して、かなりのリスクを感じるでしょう。
米国株式市場が上がるか、下がるか、
あるいは、3分後の日経平均株価が、どう動くか、
それは、誰も予想できないことです。
今は昔 2006 2 10
本日(2月10日)、前場の新興市場は、
日経平均株価の下落に引きずられるように、急落しましたが、
昔の新興市場は、こうではなかったのです。
あれは、2003年の春。
日経平均株価が、ひたすら下げ続けていた頃の話です。
これでだけ日経平均株価が下げたので、
新興市場専門の個人投資家は、
大変な損失を抱えているだろうと思って、聞いてみると、
意外な答えが返ってきたのです。
「我々は、絶好調である。
日々、日経平均株価を、見ざる、言わざる、聞かざるの三猿相場で、
頑張っているから、新興市場は、堅調である」
この当時は、日経平均株価は、ひどい状態でしたが、
逆に、新興市場は、好調だったのです。
今は、どういうわけか、
新興市場も、日経平均株価の影響を受けるようになりました。
それは、「マニュアル投資家」が増えたからでしょう。
一昨年ぐらいの本には、こういうことが書いてありました。
個別銘柄は、日経平均株価の影響を受けやすいから、
「日経平均株価の分足チャート」と「個別銘柄の分足チャート」を、
同時に表示しながら、デイトレードしているという本があったのです。
この本は売れましたので、マニュアルになってしまったのかもしれません。
こうした流れは、仕方ないのかもしれません。
就職活動の面接マニュアルがあると聞いて、驚いたら、
もっと、すごいのがあると言われて見たら、
何と、デートのマニュアルまで、あるのです。
これには、あ然としました。
私が大学生の頃は、就職も恋愛も、
先輩に、「当たって砕けろ」の精神で、頑張れと言われたものです。
「何かマニュアルはないのですか」と聞く後輩には、
「そんな年寄りみたいなことを言うな」と怒鳴っていました。
今や、サムライは、いなくなってしまったのか。
いるのは、マニュアル人間だけか。